[お知らせ]


2012年4月15日日曜日

evidence biased medicine

evidence biased medicine
evidence based medicine
おなじEBMだが、これほど大きく異なるものはない。

エビデンスを吟味してそれをどう使うかということが
この2者への分かれ道。

今日は久々にEBMのワークショップに参加しました。
患者さんに治療を受けさせたいという思い
自分が治療を受けるとしたらという思い
そこには大きなギャップがあることをあらためて
考えさせられました。

たとえば自分が患者だったら
どのような疑問を医療者にたずねるだろうか。

エビデンスありきで患者さんへ無理やりあてはめていることも
あったのではないだろうか。

いままでの自分を振り返り
もしかしたら、evidence biased medicine
(根拠によってゆがめられた医療)
をしていたかもしれないと思いました。

いつもながらエビデンスを読み込むほど
結局、どうすればよいのかわからなくなります。
有意差なし、ということにはあまり意味がないかもしれません。
信頼区間から、どの程度効果があるのか検討することも大切です。

また薬剤介入は必ずしも患者さんのQOLを改善しません。
むしろ、通院や服薬という負担、経済的負担
食事療法を強いられたりすることによりQOL
少なからず低下します。

たとえ効果があるという結果だとしても
その結果が、今、目の前の患者が本当に満足できる
結果なのかどうか、ここはよく検討しなくてはいけません。
論文の批判的吟味以上に重要なポイントであることを
なんとなくですが今日思いました。

EBMの実践。その一連の行動自体に
バイアスがないかどうかということを常に意識することが大切です。

最初から明確な答えなどないのかもしれません。
EBM、これは患者さんとのかかわり方だ、というように感じます。

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